必要な3つの道具
テニスを始める際、どんな道具を揃えれば良いか悩むことはよくあります。特に初心者は、まず必要最低限の道具から揃えて、徐々に自分に合ったものを見つけていくのが良いでしょう。テニスを快適に始めるために必要なものは、ラケット、テニスシューズ、そしてテニスボールの3つです。このブログでは、これら3つの道具に絞り、初心者が知っておくべき選び方のポイントや注意点を詳しく解説していきます。
1. テニスラケット
テニスをするにあたって最も重要な道具がラケットです。ラケットを選ぶ際には、初心者向けのモデルを選ぶことで、テニスの基本的な技術を学びやすくなります。初心者に適したラケットの特徴と選び方のポイントを以下で説明します。結論、自分で合ったものは試し打ちをしてみないとわかりません。ただ、どんなものを最初に手に取ったらいいかで言うと、黄金スペックと呼ばれるラケットになります。黄金スペックは、重量300g、バランス位置320㎜、フェイス面積100平方インチのものです。各テニスラケットメーカーが力を入れているラケットになります。この黄金スペックを基準に重量についてお話します。まずは、各ラケットメーカが出している黄金スペックのラケットを何本か試し打ちすると良いでしょう。試し打ちはアルペンなどのスポーツ店で無料貸し出しなどがあります。
重量の重要性
ラケットの重さは、初めてラケットを手にする際に注目すべき重要な要素です。ラケットは250g〜350g程度の重量がありますが、先ほど話したようにまずは、黄金スペックのラケットをしだしましょう。その上で重いなと感じたら、軽量の280から290グラムくらいのラケットを選ぶことが推奨されます。軽いラケットは、スイングがしやすく、腕や肩への負担が軽減されるため、長時間プレーしても疲れにくいです。特に、女性や体力に自信がない方にとって、軽量なラケットは大きなメリットとなります。
ただ、正しいフォームを身につけやすいのは、ある程度の重さのあるラケットで、軽量ラケットは、手の力(手打ち)などになりやすいです。ある程度の重さがあったほうが、身体の正しい動きを使ったスイングでないとボールが飛ばせないので、自然と正確なスイングを心がけるようになり、このことからも、なるべく300gに近いラケットを使ったほうが良いと私は考えます。一方で、力のあるプレーヤーや、すでに体力に自信がある場合には、320gに近いラケットでも問題なく使用できます。
フェイスサイズ(打球面)の違い
ラケットのフェイスサイズ(打球面積)も、初心者がラケットを選ぶ際に特に注意すべきポイントです。フェイスサイズが大きいほど、ボールに当たる範囲が広くなり、ミスショットが減ります。一般的に、100平方インチ以上のフェイスサイズを持つラケットが初心者にはおすすめです。フェイスサイズが大きいラケットは、スイートスポット(ボールを最も効果的に打てる箇所)が広くなるため、ミスショットを減らしやすく、ラリーを続けるのが簡単になります。
フェイスサイズは、コントロールと反比例の関係にあり、フェイスサイズが小さくなると充てるのは難しいですが、コントロールをしやすくなり、上級者に好まれます。逆にフェイスサイズが大きいと当たりやすいですが、繊細なコントロールに欠ける点がありますが、ボールが返球されやすいメリットがあり、初心者から初級者に好まれます。
ラケットバランスの違い
実は私は、このバランスを一番気にしています。ラケットにはバランスの位置が存在します。バランスは、黄金スペックの320㎜を基準にして、310~315だとラケットのトップが軽く感じる、トップライトのラケットになります。ラケットの振り抜く感じがよく、軽く感じやすいです。(理由はまた別に話します。)一方330㎜だとトップヘビーで重さを感じやすいです。初心者はやはり320㎜から330㎜ぐらいがおすすめです。
グリップサイズの重要性
ラケットのグリップサイズ(持ち手の太さ)も重要な要素の一つです。自分の手に合ったグリップサイズを選ばないと、長時間のプレーで手に負担がかかり、握力が低下することがあります。一般的に、グリップサイズはGと数字で表されます。G1,G2,G3,G4という感じで、日本人の手では男性がG2からG3、女性がG1からG2で良いかなと思います。手が小さい人や女性は細めのグリップを、手が大きい人や男性は太めのグリップを選ぶと良いでしょう。
グリップサイズが合わないと、ラケットをしっかり握ることが難しくなり、力のコントロールがしづらくなります。スポーツショップで実際に手に取って確認することが最善ですが、もし店舗に行けない場合は、インターネットで手のサイズに合わせたサイズガイドを参考にすることも可能です。
初心者向けラケットのブランドと価格
ラケットの選び方がわかったところで、具体的にどのブランドが初心者向けなのか気になるところです。初心者には、次のようなブランドがおすすめです。
- Wilson(ウィルソン)
- Babolat(バボラ)
- HEAD(ヘッド)
- YONEX(ヨネックス)
- MIZUNO(ミズノ)
初心者向けのラケットの価格帯は、1万円〜2万円前後が一般的です。インターネットで購入すると前年度モデルの型落ちが安く買えます。半面試打できないことが多いです。
2. テニスシューズ
次に重要なアイテムが、テニス専用のシューズです。テニスは、短い距離を素早く移動したり、サイドステップでコートを横に走ったりする動きが多いスポーツです。そのため、普通のランニングシューズやスニーカーでは対応しきれない部分があります。テニスシューズは、サポート力と安定感が求められ、専用のものを履くことで怪我の予防にもつながります。
アウトソールの種類
テニスシューズには、使用するコートの種類に応じた「アウトソール(靴底)」が必要です。コートの種類は大きく分けて、ハードコート、クレーコート、オムニコートの3種類があり、それぞれに適したソールがあります。
結論から言うと、初心者はオールラウンドモデルを買いましょう。次にコートの種類を参考に載せておきます。一般的にはオムニコートかハードコートでテニスをすることが多いと思います。
- ハードコート:硬い表面のコートで、耐久性のあるシューズが必要です。シューズのソールはやや硬めで、シューズ表記では「オールラウンドモデル」というものを選びましょう。
- クレーコート:最近は高校の部活コートぐらいで本当にクレーコートは減りました。砂が敷かれたような土のコートで、滑りやすいコートであるため、グリップ力がありつつ、動きやすさも求められます。モデルは「クレイ、オムニ用」を選びましょう。
- オムニコート:人工芝に砂を撒いたコートで、モデルはクレーオムニコート用のシューズが対応します。最近はこのオムニコートが増えています。
フィット感とサイズ選び
シューズのサイズ選びは非常に重要です。サイズが合わないシューズを履くと、足に負担がかかり、靴擦れや足の痛みを引き起こす原因になります。テニスシューズを選ぶ際は、足の長さだけでなく、足幅や甲の高さも考慮してフィット感を確認しましょう。
試着の際は、以下の点に注意して選びましょう。
- 靴紐をしっかりと締めた状態で、つま先に少し余裕があるか。
- 足が前後左右に動かないか、安定しているか。
- 少し歩いたり、軽くジャンプして、シューズがしっかりフィットするか。
また、テニスは屋外で行うことが多いため、足元が汗で蒸れることもあります。通気性の良い素材や、吸湿速乾性のあるインソールが使われているシューズを選ぶと、快適にプレーできます。
人気のテニスシューズブランド
初心者におすすめのシューズブランドとしては、YONEXとAsics、MIZUNO です。
私は日本人の足にはこれらの3メーカーを選んでおけば間違いないと思います。
初心者向けテニスシューズの価格帯
テニスシューズの価格は、ブランドや機能によって異なりますが、初心者向けのテニスシューズは7,000円〜15,000円程度のものが一般的です。最初のシューズは、あまり高価なものではなく、手頃な価格帯で自分の足にフィットするものを選びましょう。また、試しにシューズを試し履きしてみて、実際のフィット感を確かめてから購入してください。
3. テニスボール
テニスをするためには当然ボールが必要です。テニスボールは、初心者にとって最適なものを選ぶことで、練習や試合でのプレーが格段に快適になります。ボールにはいくつかの種類があり、それぞれの特徴を理解することが大切です。
プレッシャーボールとノンプレッシャーボール
テニスボールには大きく分けて2つの種類があります。それがプレッシャーボールとノンプレッシャーボールです。
- プレッシャーボール:内部に空気が充填されているボールで、打った際に良く弾む特徴があります。プレッシャーボールはプロの試合でも使用されることが多く、弾力があるため、ゲームをよりスピーディーに進めることができます。ただし、使用を重ねると弾みが落ちてしまうため、頻繁にボールを交換する必要があります。
- ノンプレッシャーボール:空気を充填していないボールで、耐久性が高く、長期間使用しても弾力が失われにくいため、コストパフォーマンスに優れています。
色と種類
テニスボールには色にも違いがあり、主に次の3種類があります。
- レギュラーボール(イエロー):プロや一般的なプレーヤーが使用するスタンダードなボール。公式の試合でも使用される黄色のボールです。初心者でも十分使いやすく、基礎練習から試合形式の練習まで幅広く使用できます。
- オレンジボール:初心者や子供向けのボールで、標準のイエローボールよりも若干柔らかく、バウンドが少し低いのが特徴です。これにより、打ちやすく、スピードも抑えられるため、テニスの基本を学ぶ上で最適です。
- グリーンボール:オレンジボールよりも少し固めで、次のステップとして使われることが多いです。グリーンボールは、通常のボールよりもわずかに遅いバウンドですが、初心者から中級者への移行時に適したボールです。
ボールの購入と取り扱い
テニスボールは、通常1セットに3個から4個入りのパックで販売されています。初心者の場合は、プレッシャーボールを選ぶ場合でも、耐久性の高いものを購入すると良いでしょう。また、定期的に練習するために、複数パックを一度に購入しておくと、ボールの交換がスムーズに行えます。
ボールを長持ちさせるためには、使用後に湿気や直射日光を避けて保管することが重要です。特にプレッシャーボールは、空気圧が下がると弾みが悪くなるため、湿度や温度の影響を受けない場所で保管しましょう。テニス専用のボールケースも販売されているため、適切に保管することで、ボールを長期間使用することができます。
初心者向けテニスボールの価格帯
初心者向けのテニスボールは、3個セットで500円〜1,000円程度が相場です。ノンプレッシャーボールやオレンジボールは特に手頃な価格で提供されており、頻繁に練習する場合にもコストを抑えられます。試合用としてはプレッシャーボールを使用することもありますが、練習段階ではノンプレッシャーボールを揃えておけば十分です。
最後に
以上、初心者がテニスを始める際に揃えるべき基本的な道具であるラケット、テニスシューズ、そしてテニスボールについて詳しく解説しました。どれも必須のアイテムであり、これらを適切に選ぶことで、テニスがより楽しく、快適なものとなります。特に、最初の段階では自分に合った道具を選ぶことが上達の鍵となります。
初心者としては、あまり高価なものにこだわらず、自分のプレースタイルや体力に合わせた道具を選ぶことが大切です。テニスを楽しみながら、少しずつ自分にぴったりのギアを見つけていきましょう。これからテニスを始める方が、より楽しく、そして快適にプレーできるよう、今回の記事が役立つことを願っています。
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